先週、「景気も気から」と、少し無責任なことを書きましたが、
もう少し掘り下げてみたいと思います。

景気が悪くなってくると、個々の会社や個々人は、
無駄な経費は出来るだけ削減しよう、という行動にでます。
このことは決して悪いことではありませんが、
経済学で「合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)」という専門用語があります。
「個々人としては合理的な行動であっても、多くの人がその行動を同時に行うと、
好ましくない結果が生じる」というものです。

景気が低迷しているときに、皆がどんどん縮み志向になると、
これらの行動がさらに需要を縮小し、景気がさらに悪化していきます。
企業が経費削減のために、給与額を削減する、人員そのものを削減すると、
個々人の消費(購買)力が当然落ちてきます。

需要が落ちると企業はさらに、経費削減を進めていくという悪循環になります。

前回お話した、『賢明な行動』とは、上記のような行動ではありません。
勿論、「せっせと無駄遣いせよ!」と勧めているわけでもありません。

世の中全体では充分なお金(物資)があるなら、特定のところに滞留することなく、これが上手く回れば皆に行き渡っていいなと思います。

今の税金の取り方、そして何よりもその使い方をみていると、
国の所得再分配機能も決してうまくいってないように思います。

少し、理想的なお話になりましたが、楽観的な私は、人々は「賢明な行動」にむかっていくと信じています。

「借りすぎにご注意!」というのが、消費者金融の注意書きですが、
“貯めすぎにもご注意!”です。