諦めない気持ちが会社の未来を切り開いた

「このピンチから脱するためにはこれしかない！」

コロナ禍の緊急事態宣言が発令され、先がまったく見えず、不安ばかりが募っていた頃でした。そんな中、担当の方から「すぐにお伝えしたいことがあります！」と連絡をいただきました。急いで会いに行くと、日本政策金融公庫のコロナ融資について教えてくれたのです。 当時、公庫とは取引がなかったため、正直なところ不安もありましたが、「このピンチから脱するためにはこれしかない！」と思い、申込みのために公庫の窓口を訪ねました。ところが、窓口での門前払いのような対応に、落ち込んだまま車に戻ったことを覚えています。

「絶対に諦めないでください。もう一度行きましょう！」

すぐに車から「ダメでした」と担当の方に諦めの電話を入れたとき、返ってきたのは、「絶対に諦めないでください。もう一度行きましょう！」という力強い言葉でした。その言葉に背中を押され、再度チャレンジすることを決意しました。そこから事業計画書、資金繰り表、公庫との面談を想定した問答まで、何度も打ち合わせを重ね、すべて一緒に準備してくれました。 公庫へ再訪した際には、準備をした事業計画書などの書類を提出した瞬間の公庫担当者の驚いた表情は忘れることができません。そこから公庫の対応が一変し、無事に融資が決まりました。

一緒に並走してもらったこと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

この融資が実現したことで、次の補助金申請や設備投資の際の特別融資にもつながり、会社として新たな一歩を踏み出すことができました。あのときのサポートが、うちの会社にとってまさに大きな転機になったと実感しています。 もし、あのとき担当の方の「もう一度行きましょう！」という言葉がなければ、完全に諦めていたと思います。不安しかなかったあの時期、一緒に並走してもらったこと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。