私が以前、自動車部品の製造工場に勤務し、経理関係を担当し勤務していたころの話です。
製造業界でよく言われる『カイゼン活動』。
取り組むのは、もちろん工場の現場作業者だけではなく、
事務職員も例外ではありませんでした。
常に1円でもコスト削減できないか、少しでも業務効率があがらないかということを
意識しながら日々の業務をする必要があります。
とは言っても、もともと業務量が多いため残業も多く、
担当している日々の業務をこなすのに一生懸命です。
そんな中でも何かカイゼンできるものを見つけ、カイゼンしていかなければなりません。
そのような状態を続けていくと、どうしても行き詰ることがあります。
そんな中でも、上司から「残業を減らせ」「カイゼンの案を出すように」と言われるため、
正直「これ以上無理!!」と思ってしまうことがたびたびありました。
「無理」という言葉は非常に危険です。
「無理」と考えた時点で、考えることをやめ、思考が停止してしまうからです。
さらに、行き詰まった時には、普段よりも視野が狭くなってしまいます。
実際に私も、無理と思った後に他人から指摘されて
カイゼン策が見つかることもよくありました。
必要なことは、「できる」と考え抜くこと。
私はそうすることで新しいアイデアが生まれ、
毎年、年間数十件ペースでカイゼンを行うことができました。
私はその経験から、何事も「無理」と思った時点で、
その言葉を「できる」「何か方法がある」という言葉に変換するように心がけています。